三百字小説『キネ子の招き猫』

Written By: 遠野秋彦連絡先

　キネ子のキネマ館は閑古鳥が鳴いていた。

　暇なのでキネ子は猫を拾ってきた。

　猫はスクリーンでいつも寝ていた。

　だが、しばらくするとキネマ館に急に客が入り始めた。

　「猫は招き猫だったのか!」

　キネ子は喜んだ。

　しかし、ある日映写機が故障した。

　スクリーンは真っ白。

　でも客は帰らない。

　「今日はもう上映できないのに、どうして……」

　「俺達猫を見に来たから」

　猫がにゃあと鳴いた。

Facebook

キーワード【 ▲→遠野秋彦の庵→小説の洞】

【小説の洞】の次のコンテンツ

2018年
08月
02日

3days 0 count
total 1010 count

【小説の洞】の前のコンテンツ

2018年
07月
05日

3days 0 count
total 948 count

メッセージ送信フォームを利用することで、遠野秋彦に対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実に遠野秋彦へメッセージを伝達するものではなく、また、確実に遠野秋彦よりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

http://mag.autumn.org/tb.aspx/20180719103102

管理者: 遠野秋彦連絡先