「これまでのどんな宇宙戦艦も越える凄い宇宙戦艦が【図書館】であるというのは凄いぞ」
「ほほう。喜んでいるね」
「これの前に出して勝負ができるのは、無敵戦艦ワルキューレの地球そのものを内部に取り込んだ巨大戦艦ぐらいではないか。ただ、アレの場合は本当に敵のスケールが大きすぎたしギャグだからな。いや、UQもギャグなのか?」
「なるほど」
「ともかく、宇宙戦艦の艦橋といえばレイジメーターかパネル、機械類の山というのが相場だったが、本を置いたのは新しい。全くビジュアルが新しい」
「本か。本以外だと?」
「グレートパルサマ号ってなんだ。ついに様まで名前になったか。ってかアレはどれだけ古いんだ。ネギま!の時点で中古だったはずだぞ」
「かなりのものだね」
「でも、上手いよ。ちゃんと、小道具が継承されている。いや、大道具かな。巨大戦艦の前では小さく見えるが」
「継承されるって良いこと?」
「無駄に設定を増やさないとこ。それは物語の組み立てが上手いことを意味する」
「クラスメート全員の設定があってもいいの?」
「逆にいえば他のクラスの設定はほぼないんだよ」
「なるほど」
「ともかく。かつての仲間と巨大戦艦というアジトの出現で、ホッとさせた後でピンチの襲来。緩急の付け方がとても上手い。しかも、きちんと予測を裏切って意外性も出している」
「なかなかポイントが高いわけだね」
「しかも、キリヱ、夏凛の人気どころが【既に死んでいる】かつ【刀太が救出しうる】という設定にして先の展開への引っ張りも忘れないし大胆だ」
「楽しかったようだね」
「大群が出てくる最終決戦はかなり先と思っていたら大群が出て来たからね」
「他には?」
「あとは、見開きの使い方が上手いと思ったよ。横長の戦艦を見開きで横長に描く見栄えの良さ」
「電子だと左右のページが泣き別れ……」
「それは言わない約束で」
オマケ §
「まあそれはそれとして、こういう安定感のある【宇宙戦艦】を見せられると、下手くそが多いのでホッとするよ」
「アニメでよくいるロボットしかデザインできない自称メカデザイナーはみんなクビにして入れ換えても良い訳だね」
「まあアニメはほとんどロボットだからロボットしかデザインできない人の方が役に立つのだろう」
「ぎゃふん」