2003年05月24日
トーノZEROアニメ感想機動戦士ガンダムSEEDtotal 2644 count

捕虜とミリアリア、独房での会話にドキドキ感が大きい!?

Written By: トーノZERO連絡先

 今日のSEED。

 今回の内容を見終わって、もしかしたら、ファーストガンダムよりも宇宙戦艦ヤマトと対比する方が意味があるかもしれない、というアイデアがふっと沸いてきました。ファーストガンダムは(おそらく)自分の立場を理解したプロである富野監督の手により、毎回ガンダムが活躍する見せ場が用意されていたわけですが、宇宙戦艦ヤマトはそうではなく、主役メカであるヤマトが活躍する戦闘シーンは必ずしも毎回あるわけではなかったのです。そのかわりに、ただ地球と別れを惜しむ通信をしてみんな泣いてしまうだけの話や、宇宙の海峡に長期間足止めされてイライラするだけの話、というようなものがあるわけです。そして、今回のSEEDは、(回想的には出てくるものの)主役メカが活躍する見せ場も無く、それでいて、しっかりと作品を成立させて、挑発的に視聴者に問いかけているわけです。その点で、やはりSEEDはファーストガンダムを突き抜けて、ヤマトの領域に迫ろうとしているのかもしれません。実際、ストーリーの展開は、既にファーストガンダムのフォロワーではありません。

 それはさておき。

 今回の中で気になったところは。

 軍隊の規律の建前をまくしたてるバジルール中尉と、分かっているというラミアス艦長。実際にはバジルール中尉の建前は、しょせん建前であって、それだけで艦長は務まりませんね。経験の乏しい青二才のエリート新米士官的な発想です。だからこそ、この先のバジルール中尉の物語が期待されるところです。

 独房で後悔する捕虜、というのもなかなかの見所ですね。若者達は、誰もが傷つき、景気の良い建前の奥に潜む闇を気付かされている感じでしょうか。それに正面から真摯に立ち向かうのは、とても価値があることです。

 ラクス嬢、「でも」と「お食事にしましょう」の間に見せた表情。それに気付くキラ。この演出が素晴らしいですね。

 論理的にラミアスの判断ミスだという説を主張して、説得する査問官。これでも1つの論理ではありますが、最初から結論を決めて用意された論理という感じもしますね。そういうもので、後ろ盾を失ったラミアスを追い詰める手際が老練です。

 独房まで捕虜に会いに行くミリアリア。ミリアリアと捕虜の会話。このあたりは、特筆すべき良いところだと思います。

 フレイの転属。宣伝のための利用というのが泣かせますね。そして、転属となるフラガとバジルール。この二人だけが例外的に扱われているというのが、なかなか複雑な事情を感じさせますね。

 と~のは、何を隠しているのか分からないラクス嬢を応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。

Facebook

このコンテンツを書いたトーノZEROへメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、トーノZEROに対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実にトーノZEROへメッセージを伝達するものではなく、また、確実にトーノZEROよりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

https://mag.autumn.org/tb.aspx/20030524210420
サイトの表紙【機動戦士ガンダムSEED】の表紙【機動戦士ガンダムSEED】のコンテンツ全リスト 【機動戦士ガンダムSEED】の入手全リスト 【機動戦士ガンダムSEED】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: トーノZERO連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.