謎のアニメ感想家(笑)、トーノZEROです。
2004年1月6日のGungraveの感想。
「裏切らないこと」と語るビッグダディ。それを聞く後ろ暗いハリー。
男と女の関係になっているマリアとビッグダディ。養父と娘の関係を超えてしまったわけですね。超えるところまで追い込んだのは、ハリーであり、間接的にブランドンとも言えますね。彼がもっとマリアに会って優しくしていれば、別の展開もあったでしょう。
ハリーではなく、無名の男を後継に指名するビッグ・ダディ。
何かが気に掛かる、というハリーを指名しない理由。やはり、ビッグ・ダディは人を見る目がありますね。
2話ぐらいに殺されてしまったかつてのチンピラ仲間の墓参り。思い出の場所を見るハリーの表情の純情さ。
これが最後の幸せなとき。分かれる二人の道。
今回、特に絶品と言えるエレベーターの光線と影の演出。
光の中のブランドン。影の中のハリー。
「ビッグ・ダディを殺せばマリアもおまえのものになる」という最悪の台詞を言うハリー。マリアに対するブランドンの微妙な心理を、ハリーは分かっていなかったのでしょうか。それとも分かっていて、あえて自分を殺すようにし向けてみたのでしょうか。
しかし、ハリーが裏切り者と分かっても撃てないブランドン。
そして、ブランドンを撃つハリー。
今回の一言 §
ハリーは破滅へ一直線でしょう。そして、ブランドンははたして死んだのでしょうか。死んだとしか思えないシチュエーションではありますが。死んだとすれば、ネクロライズという技術の存在が突然大きな意味を持ちますね。たとえ主人公が死んでも、ネクロライズによって蘇ることができるわけです。もしそうなら、意味深で遠大な伏線です。