2005年06月05日
トーノZEROアニメ感想機動戦士Zガンダムtotal 4018 count

映画本編初見! こんな時代遅れの作品なのに、面白すぎるぞ!!

Written By: トーノZERO連絡先

 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者ですが。

 昨日は行列を見て断念して帰ってしまいましたが。気持ちが盛り上がっている時に見た方が良いと判断して、改めて劇場に出向きました。今回は、きちんと早起きして、空いていそうな初回(10:00から)を狙い、劇場も変えて渋谷シネパレス行ってみました。

 ちなみに、地図を見間違えて、迷ってしまったのは秘密です。

 渋谷は慣れないもので…… (汗。

やはり客は多かった §

 渋谷シネパレスは定員自由席入れ替え制と言うことになっていましたが、整理券が発行され、整理券の番号の若い順に入場できるというシステムでした。

 さて、その番号ですが。

 上映開始約30分前に到着したにもかかわらず、整理No.120でした。

 なんと、既に100人以上来ていたのか!

 1番からナンバリングされていたことは間違いありません。10単位で番号を示して入場させた状況を見ていましたから。

 当然、その後も客は来ていました。

 正直、入場可能になるまでのロビーの混雑状況は洒落にならない感じでした。パンフを買った後、売り場から離れられないのです。人が邪魔で。

 客層は若い男性が中心。中には親子連れもいました。

内容 §

 これは面白いですね。

 最後まで夢中になってみることができ、しかもスカッとする快作です。

 カミーユは嫌なガキではないし、ジェリドはこれから伸びていこうとしている気持ちの良い若造です。

 そもそも、全ての発端となるカミーユがジェリドを殴るシーンは、回想として一瞬しか出てきません。つまり、TVシリーズでは、言葉1つでキレるガキという印象からスタートしたカミーユですが、この映画ではいわれなき罪状でティターンズの取り調べを受けている学生という印象からスタートします。徹底的にティターンズは悪い奴らであり、それを前にした者達は、やむを得ず武器を取らねばならないというムードが醸し出されます。

 そして、ファーストガンダムの登場人物達も、魅力倍増。特に、TVシリーズでは煮え切らない過去の人という印象が強かったアムロの格好良いこと。

メカ関係 §

 メカ関係では、宇宙艦や大型機のスケール感が、非常に良く描けているのが素晴らしいですね。たとえば、「機動戦士ガンダムIIIめぐりあい宇宙」のどこが気に入らないのかといえば、冒頭のキャメル艦隊戦を除くと、宇宙艦のスケール感が全く描けていないからです。そういう意味で、ようやく20年以上前の引っかかりの溜飲が下がった気がします。

映像 §

 パンフによると、かなり凝ったことをやっているようです。

 古い映像もトリミングや色の調整を行っていて、新しい映像もフィルムグレインを足して調子を合わせるようなことを行っているようです。

 なかなか凝っていますね。

まるでヤマトのような…… §

 太陽系の惑星を1つ1つ巡って小惑星帯も通って地球圏まで到達するオープニングの映像は、まるでヤマトを彷彿させますね。通常惑星は1列に並んでいないから、順番に訪問するのは明らかにおかしいわけですが、おかしくても映像的に見せるために行うという割り切りが、富野監督にもできるようになったのでしょうね。年寄りならではの好ましい開き直り……か?

音楽 §

 さて、主たる興味の対象は音楽です。

 といっても、映画本編が面白かったので、あまりちゃんと聞けていません。

 観る前に、サントラの話題が何もないことから、20年前の音楽をそのまま使うのではないかと疑っていました。当時からCDを意識した高品質の音楽として作られていたのであれば、そのまま映画にも使えるだろうと。

 それは当たりだったようです。

 慎重に聞いた何曲かは、20年前のサントラの音楽をそのまま使っているように聞こえました。

 これだけの時を経て通用する音楽、というのは素晴らしいですね。

主題歌 §

 さて、主題歌はGacktが歌う新作です。オープニングとエンディングに歌が入ります。

 20年前の主題歌達の挑発的なリズムに比べると、つまらないのか……と思いましたが。

 エンディングを目を閉じて聞いていると、そうではないことが分かりました。

 ごく普通の歌をやっているようで、実に妙なリズムが背景に付いています。つまり、20年前の主題歌を意識し、それに対抗しているわけですね。途中で、主旋律の方も変なリズムに入り込んだりして、実に面白いですね。楽しいです。

続きも観たいぞ! §

 というわけで、本当に続きが観たくなりましたね。IIもきっと劇場に行って見るでしょう。

 映画を観るという以上の価値を得るために、わざわざ劇場に足を運びたくなる作品です。

余談・この感覚は覚えがあるぞ §

 劇場では、一緒に観ている者達に、ある種の愉快な共犯的な関係を感じました。

 このような映画の価値を見出し、わざわざ見に来た者達は、そうではない者達と一線を画した何かの連帯感がある感じです。(実際に、そのようなものは存在しないとしても)

 この感覚は、映画の「戦国魔神 ゴーショーグン」(「時の異邦人」ではない方、同時上映は真崎守監督の「はぐれ雲」)を見に行った時に感じたある種の連帯感に似ている感じがします。

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