今頃になってやっと気づきました。
ヤマト2では、ヤマトに2隻の中型雷撃艇が搭載されています。
これは、ヤマトが搭載する多くの搭載機の系譜であり、ヤマトが持つ空母的な能力の延長線上にあるものだと思っていました。
一方で、もう1つ重要な話があります。古い戦艦のスペックを見ると、ちらりと水雷艇の搭載を記載している例が多くあります。しかし、それを追求したことはありませんでした。
WikiPediaより
第一次世界大戦ころまで、日本海軍の戦艦は戦闘時の使用を想定し、56フィート艦載水雷艇を搭載していた。
更にちらりと検索すると凄い写真もありました。
両者の関連性に、今の今まで気づかなかったとはうかつ。
つまり、ヤマトに空母的側面を与えてブラックタイガー等を搭載してきたそれまでの経緯とは異なり、中型雷撃艇には「戦艦に乗ってしかるべき」という位置づけが存在します。
つまり、新たなる旅立ちで太助がランチをひっくり返す展開がバリバリに海派の展開なら、実はヤマト2の「戦艦への水雷の雷撃で戦う艇」を搭載することも海派の展開。
しかしながら §
とはいえ、中型雷撃艇が活躍しているかと言えば、そうでもありません。実質的に「おでかけ艇」です。斉藤が第11番惑星に降りたいといった場合に使われる等です。
ところが、WikiPediaの以下の記述と合わせて考えればそれも正しいのです。
昭和期に入ると魚雷搭載は無くなり内火艇と任務はほぼ同一となったが、第二次世界大戦にもそのまま搭載されていた。
つまり、中型雷撃艇は、敵に肉薄して必殺の魚雷を撃ち込むような機体のように思えますが、それは間違いであり、実際は「おでかけ艇」であったということです。大和は昭和期の戦艦である以上、ヤマトが踏襲する常識はこれになります。(ただし、大和そのものが艦載水雷艇を搭載はしていないかもしれない)
ねじれている? §
実はバリバリに大型航空機的なコスモハウンドよりも、大和級的な名前を持ったシナノよりも、中型雷撃艇が最もストレートに「戦艦らしい」という発見は興味深いと言えます。これは面白い点です。ヤマト2という作品には、もっと切り込む必要がありそう。