宇宙戦艦ヤマト全記録集TVシナリオ編での発見です。
「宇宙の望郷!!母の涙は我が涙」です。
森雪の服は、シナリオではパジャマだ。
いや、それだけだ。
いやしかし重要だ §
過剰にエッチなスケスケで出てくる実際のフィルムの森雪。
実は、このシナリオにある複数の女性達の出番が無くなり、森雪が紅一点であるから成立する描写だと気づきました。
もし、他の女に見られたら、と思うとこういう格好はできないでしょう。あくまで周囲が全て男だから成立するサービスです。
ああいう、自分を見せる行為は、女が1人だから成立することなのでしょう。
だから、スケスケネグリジェと、女性の乗組員のカットは表裏一体というわけです。
オマケ §
ああそうか。
だからなのか。
森雪の席に座った折原真帆には、複数の女性の部下がいます。2520にもマーシィの他に複数の女の子がいます。
これは初期のヤマトとは違います。
しかし、必然だったわけです。
つまり、「ヤマトが第2の地球探しに行ってしまってはまずい」ので、たくさんの女を載せられないと思うのなら、移民船団と一緒の復活編ではそれに意味がありません。移民船団には山ほど民間人がいるから、花嫁候補は多いわけです。2520も、そもそもリンボスが崩壊しているわけで、救うために戻る必要がありません。
オマケ2 §
カルダン風にまとめて男達の目を楽しませるという話も実はこの流れの上にあります。少しニュアンスが違うな、と思うのはシナリオの森雪は「男女」を想定したファッションショーをやりたそうだったのに対して、実際のフィルムの森雪は「男」を想定してスカートをひらめかせて踊ってしまったことです。(あえてスカートをめくられたことは言うまい)
オマケIII §
「今日はカルダン駆動風にまとめてみました。吊り掛けよりも快適よ!」
「ひゅーひゅー、かっこいいぞ」
「さあ、このオールMモハ90試作編成で乗り心地を試して!」
「はーい! さっそく生活班長の乗り心地を試します!」
「あら残念。変電所の容量の都合で、オールMは無理だって。また明日ね! アデュー!」
「上手く逃げられた……」
「って、まるで意味不明ですがな」
「日本で3人笑えばOKだ」
「ところで、Mってマゾって意味? 森雪が意外と露出趣味だから?」
「ちがーう。ぜんぜんちがーう!」
「あ、分かったぞ。実は森雪もマゾーンで紙のように燃えるとか。マゾーンのM」
「それもぜんぜんちがーう!」
「じゃ、まゆちゃんのM? オールMってことはみんなまゆちゃん? 101匹まゆちゃん大行進?」
「ぜんぜんちがーう!」
「まあ、ユーがそういうなら、そういうことにしておこう」
「ちょとまて。モハ90で101って、それもネタかい」
「はっはっは。良く分かったね。これぞYAESU FT-101ネタ……じゃないぞ。もちろんな」
「ちなみにちょっと調べたらFT-101の記事が英語版のWikiPediaにはあったのに、日本語版には無かった。ちょっと驚いたね」
「そもそも、FT-101って何なの?」
「昔のヤマトの頃に流行ってたアマチュア無線機だよ。TORIOのTS-520と人気を2分してたかな。まあ、うちは、ICOMのIC-502でHFじゃなくて6mのしかもハンディ機に行ってしまったので、あまり縁がないのだが」
「また意味不明の呪文の嵐だよ」
「あー、でも子どもの頃のテープを吸い上げてデジタル化していると、すってれーお、トリオとか、短波で録音したハム講座とかもヤマトと一緒に入ってたぞ。これほんと」
「そうか」
「だからさ。HFが受信できるラジカセはあったから、免許を取る前からちょくちょくいろいろと聴いていたわけよ。いわゆるBCLだね。BBCの日本語放送も聴いたことがある。今はもう無いそうだけど。だから、通信の難しさが分かるし、長時間通信できない相原の言い分も分かるわけだ」
「そうか」
「そもそも、Eスポとかで、届かないはずの場所まで電波が飛ぶこともあるしね。突如通信回復というシチュエーションもそれなりに納得が行く。まあ物理的にあり得ない話だけど」
「Eスポ? 東スポの略?」
「スポラディックE層って電離層があるの!」
「へえ」
「そうか。やっと分かったぞ」
「何が?」
「ヤマトで相原の比重は大きい。そもそも、彼が主役のエピソードまである。さらばでも、最初に古代と一緒に勤務しているのは相原だ」
「それで?」
「だから、BCLブームとヤマトの第1シリーズはかなり時期的にオーバーラップしてるんだよ」
「なるほど」
「だからさ。うちの場合、ヤマトを録音したラジカセと、BCLの真似事をしたラジカセは同じなんだ。スカイセンサーとかクーガーは持ってなかったからね。短波は受信できても真似事しか出来なかったけど」
「なるほど。これは意外なヤマトの一面だね」
「だから、そういう時代の風を受けてヤマトは成立してるってわけだ」
「そうか。だから、宇宙の望郷・スケスケネグリジェの涙は我が涙って訳だね」
「ははは、まさに話が一巡したな」
「うん」
「しかし、復活編になると、もう時代背景が違う。通信班長がいても、もうさほどの比重ではない」
「そういえば通信の比重が小さいね」
「これもまた、復活編の特徴なんだろうね」