「いつまで続くんですか」
「もうそれほどは続かないから」
「終わる終わる詐欺のヤマトじゃないんだから」
「いいからいいから」
「じゃあ、続かないはずが8月まで続いた具体的な理由はあると?」
「そうだ。SPACE BATTLESHIP ヤマトBDが凄すぎた。まあ常識的に感想100行程度。出来が良くて200行程度だと思っていた。まさか、あれほど凄いとは思わなかった」
「どれぐらい凄いの?」
「祖師谷の撮影所をぐるっと自転車でまわってくるほどさ。まさか、撮影所の配置まで調べるとは思わなかった」
「ははは」
「おかげで、劇場で流れる震災応援ムービーの中で、8とかいう数字の建物を背景に見ると、『ああ、あそこで撮ったのね』とすぐ分かる」
「おいおい」
「あと思いつきで挿入した話とかね」
「思いつきはしょうがないな」
「うむ。そもそもこの文章も8月1日用に準備されたのに、思いつきで別の話を突っ込んだから8月2日にずれ込んだ」
「ぎゃふん」
今後の見込み §
「今後の見込みはどうなんだい?」
「DC版次第というところはある」
「SPACE BATTLESHIP ヤマトのBDを見まくるとかしないの?」
「残念ながら時間が無いんだ」
「そうか、1回見ると約2時間半、長いものね」
「それに加えて用事も多いのだ」
「そのへんは個人的事情だね」
「それに加えて、実はテレビも見たいのだ」
「どれぐらい?」
「たとえば水曜日。前夜の『ゆるあに』を見て、『ウルトラマン列伝』を見て『イナズマイレブンGO』を見て『ダンボール戦機』を見たいのだ」
「ゆるあにって」
「トロイの木馬でガンダムネタをやるような番組を外せるか」
「確かに木馬だ……」
「『汐留ニュースゼロ』とか、『本当にあった霊媒先生』とかも面白いしな」
「ウルトラマン列伝って再放送だろ?」
「見てない&忘れたウルトラばかりだからな。見ていると新鮮だ」
「ぎゃふん」
「確かに旧マンのあたりはパワーがあるが、コスモスあたりだとパワーダウンしているのが良く分かる」
「おいおい。ってか、旧マンって通じるのかよ」
「もう新マンもダメか。ウルトラマンジャックだからな」
「ジャク(ひよっこ)だと思ったらもうベテラン」
「しかし、新マンはジャックという名前をもらったのに、旧マンはもらってないみたいだ」
「ゾフィーだとかえって分かるかも知れないね。名前があるから」
「そうだ。荒れ地の魔女の呪いでウルトラ戦士になった少女だ」
「それはゾフィーやのうてソフィー」
「でも、ソフィーはピンチになると変身するから新マン的」
「それはともかく、イナズマイレブンなんてまだ見てるのか」
「イナズマイレブンの新シリーズは面白いぞ」
「超次元サッカーでサッカーじゃないんだろ?」
「いやいや。そもそもサッカーを戦うアニメですらないんだ」
「えっ?」
「サッカーを強権で八百長させる闇の組織との戦いがメインになるが、その闇の組織が学校組織を支配するオフィシャルだからややこしい。内申書が心配だから逆らえない」
「えっ?」
「だからチームメイトの大半が非協力的で敵にまわるというえぐい話をやってるのさ」
「あらら。君がまだ見てるわけだ」
「正義のヒーローが勝つだけの作品なんてつまらないだろ」
「じゃあ、ダンボール戦機は?」
「主人公はいつ負けてもおかしくないビギナーなんだが、負けられない事情がある。その緊張感はあるね」
「そうか」
「それに、仲間に狙撃タイプがいるのもいい特徴だ」
「どうして?」
「チャンバラだけでは飽きるからさ。近距離戦闘も遠距離戦闘もあった方がいい」
「ヤマトが間近にまで行かなくても波動カートリッジ弾を遠距離の水雷艇母艦に叩き込めってことだね」
「それもある。だが、ロボットアニメはどうしても戦闘距離が短くなってしまう。結局、人間がふるう暴力の比喩的表現になってしまうからだ」
「そうじゃないロボットアニメはないの?」
「たとえば、ガリアンで着弾観測して砲撃するロボット部隊が出てくるが、あれはみんな話題にする。ガリアンと言えば、何はさておき着弾観測が話題になる。用語を知らない人も話題にする。非常に希有な例だから印象が強いんだろう」
「なるほど」
「着弾観測して近とか遠とか言っているアニメには、他にLAST EXILEがあるのだが、あれはもうロボットアニメではない」
「確かにロボットアニメでは特に例が少ないわけだね」
「でもヤマトでは見えないほど遠い敵を撃つのは常識」
「優越感に浸ってるんじゃない!」
「優越感なんて無いよ。そもそも、見えない水平線の向こうまで主砲弾を飛ばせるなんていう『見えない敵との交戦』は戦艦大和の時代からすでにあったわけだしな」
「見えないのか!」
「だから、大和は着弾観測機を積んでいるのだよ。どう修正すれば当たりそうか見てくる人が必要なんだ」
「なるほど。その世界まで後退しても、見えないぐらい遠い敵は当たり前田のクラッカーというわけだね」
「まあ陸上になると見えない敵を撃つっていうのはもっと良くある話になるけどね」
「どうして?」
「遮蔽物で簡単に隠せるからさ」
「そうか、このへんから撃ってきているっぽいから撃ち返せ!的な話はいくらでもありか」
「正々堂々と戦うなんていうのは、お気楽な太平の江戸時代の発想だ。たいていは味方の損害を最小にして敵の損害を最大にすることが良い戦い方だ」
「でも、かなり悲惨だね」
「正々堂々と戦う方が悲惨だぞ。味方の人死にが増えるんだから」
「でも、その話は、本質的におかしくないか? 味方が死なないために効率よく敵を殺せと言ってるようなものだぞ」
「だからさ。戦争は勝っても負けてもやったら既に負けなんだよ」
「ぎゃふん」
「勝利か、くそでもくらえ!」
オマケ §
「だからさ。戦争はひたすら合理主義からは出てこない。利益と趣味の問題に収斂する」
「えっ?」
「だから、ヤマト世界の戦争はデスラーの戦争好きという趣味から発生することが多い」
「まさか」
「第1シリーズからしてそうだが、新たなる旅立ちでも先に撃ったのはデスラーの方だ」
「ガミラスに入り込まれたからと言って、後先考えないで撃ったわけだね」
「そうだ」
「じゃあ彗星帝国は?」
「あれは収穫だ。いろんな星を支配下に収めるルーチンワーク。その過程で地球が引っかかった。そこで地球もちょっと軍事力に自信があったから白旗を揚げないで交戦してしまっただけ」
「どうして自信があったんだろう」
「ガミラス戦役の反動で鬼のように宇宙艦を作りまくったからな。もうガミラスはないのに無駄なこった。その無駄な戦力の山に突っ込んでしまったのが白色彗星で、バルゼーが無残に負けちゃう。想定外の事態だろう」
「永遠にの黒色星団は?」
「実は彼らは最小限の戦闘で地球を掌握しようとした。ヤマトを取り逃がしたことで予期しない戦闘が多発しただけだ。戦争は最小にしようとしたわけで、その点では合理的だ」
「ボラーは?」
「ガルマンガミラスとボラーは勢力を競い合っていたので、膨張せざるを得ない。そこで、地球も吸収しようしたが実はガルマンガミラスの総統と旧知で話がこじれた」
「ディンギルは?」
「実は水雷戦隊が凄いだけで、大した軍事力を持っていない。アクエリアスが主力兵器だがもちろん天然の天体だ」
「SUSは?」
「あれは資源欲しさの完全に経済的戦争だ。しかも、他者を動員して戦わせている」
「実写版は?」
「あれは事情が不詳だ。良く分からないし、分からないままでいい。相手は発想が異質な敵だ」
オマケ2 §
「しかし、君はひらがな4文字を聞いても反応しないね」
「そんなことはないぞ。ちゃんと『ゆきかぜ』とか『ふゆづき』って言ってみな?」
「ぎゃふん」