実はさる理由で以下の2枚のチケットがあったのです。
- 国立博物館・日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「北京故宮博物院200選」
- 国立西洋美術館・「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」
国立博物館はどうせ混むので、土日は論外。平日の午前中しかないと思いました。どうせ上野なので、ついでに美術館を梯子してゴヤも見てくればいいと思いました。
しかし、思いっきり当てが外れました。
国立博物館での待ち時間は50分……。
せっかく、無理に平日の午前中に時間を作ったの50分……。
さすがに50分は待てないので、会期の終わり頃、人気が落ちた時に再挑戦すると言うことで、ゴヤだけ見て帰ることにしました。
けっこう、トホホな気分。
ゴヤ感想 §
並ばなくていいので楽勝と思いきや。
荷物を預けるコインロッカーがなんと100円玉専用(使用後100円返却)。
財布には50円玉なら2枚あるのに、100円玉無し。
しょうがないので、両替してもらって荷物を預けて入りました。
ところが入ってびっくり。
人の山山山。
絵を見るどころではありません。説明も読めません。
こういう場合、経験的に混むのは入り口付近だけと割り切って、後半をたっぷり見て元を取ればいいと方針を転換。前半はどんどん飛ばしながら行きました。
リアリズムと空想 §
ゴヤには強烈なリアリズムがあっていいですね。
戦争でも、有名な英雄よりも、あっさり死んでいる一般人を描くし。
まさに、見にいったら目に見えた現実でしょう。
しかし、空想もかなり強烈。リアリズムを突き抜けた先があるのでしょう。たぶん。
問題は、女が武器を持って戦っているような絵もあること。現代オタクの戦闘美少女的なモチーフですね。実際の内戦でも女が戦っていたのでしょうが。しかし、その結末の無残さも描かれていて、バランスが取れているわけですね。
見れば見るほどインパクトと奥行きがあって面白いですね。