「Twitterの情報でフィギュア王にヤマト情報ということで、こうてきたで」
「物好きだ」
「しかも、カラーとはいえたった2ページ。扱い小さすぎ」
「それで1冊買うのは高くないか?」
「高い。すごく悩んだ」
「でもヤマト欠乏症だから買ったの?」
「いや。登場人物紹介に、さりげなく肌色のシュルツ、ガンツ、それから芹沢虎鉄が載っていたので思わず買ってしまった」
「芹沢虎鉄?」
「たぶん、さらばで『彗星の1つや2つ』と大見得を切ったおっさん」
「えー。あんなキャラにも名前が付いて出てくるのか」
「確実じゃないけどね」
「情報量はんぱない」
オマケ §
「ついでに、イカロス・イン・ザ・スカイと、最新検証21世紀サンダーバード読本というのを買ってきた」
「イカロス・イン・ザ・スカイ?」
「エースコンバットの小説だが、作者が轟天号みたいなドリル付き架空艦で衝角戦をする架空戦記を書いていた人なので、興味を持った」
「ドリルかよ!」
「ついでに、サンダーバード本の方もジェットモグラ出てくるけどな」
「それも問い詰めたい。金が無いといいながら、なぜあんな高い本を買ったんだよ」
「うむ。実は高いから」
「は?」
「明らかに部数が出ることを想定していない値付け。中身はマニアック過ぎなのはそれで分かった」
「おいおい」
「伊藤秀明監修と書いてあったので、中身の確かさは信じていいのだろうと思ったが、実は決め手はそれじゃない」
「何?」
「ぺらぺらめくったら藤田幸久のイラストで解説するページが」
「そこか! そこが決め手か!」
「帰って見たらもっとすごい。なんとふくやまけいこまで!」
「あのふくやまけいこが、サンダーバード本に寄稿!」
「調べたら特別寄稿の顔ぶれが半端ない」
庵野秀明、大月俊倫、藤田幸久、田中むねよし、あさりよしとお、笹本祐一、ふくやまけいこ
「おいおい。すごいな」
「まだ読んでないけどね」
「そうか。って、どこがヤマトに関係するんだよ」
「関係は無いけど、ヤマト系や周辺でよく見る名前がぞろぞろ出てくる本であった。ヤマトのヤの字も無いのに見覚えある名前ばかり」
「ぎゃふん」
オマケ王 §
「で、肝心のフィギュア王だけど、実は変なページの変なノリは面白そうだった」
「どんな?」
「パチモンのバロム1とか。昔のタミヤの1/100戦闘機シリーズの話とか」
「誰がそんな記事書いてるんだ」
「唐沢なおきさんとか、海洋堂の宮脇専務とか。あと、戦闘機の解説は山本直樹さん」
「ゴージャスすぎ」
「表紙が聖闘士星矢で雑誌をなめてました。ごめんなさい」
「素直でよろしい」
「それで、このタミヤの1/100シリーズね。コルセアとスターファイターちイロコイスとバートルはパッケージ見た記憶があるよ。それに、おそらくイロコイスとライトニングは実際に作ってる」
「ライトニング?」
「翼の上に燃料タンクがあるイギリスのBACライトニング。このキットのおかげで、ジェットの基本バリエーションとして頭に入ってしまったセイバー、ミグ、スターファイターと並んでライトニング」
「ひ~」
「だって翼の上の燃料タンクが強烈だし」
オマケ1 §
「パチモンのバロム1ってライダーWのこと?」
「ちがーう」
「あ、パチモンのライオン丸もいるぞ」
「ライオン丸?」
「子ども向け変身ヒーロー時代劇」
「変身ヒーローと時代劇は共存するのかよ」
「ああ、パチモンのライオン丸ってシンケンジャーのことか」
「それもちがーう」
「特撮の企画力低下が分かる事例ってことで」
「それもちがーう」
「ちなみに、ゴーバスターズはテクノポリス21Cのパチモンかな」
「もちろん、それもちがーう」
「フォーゼは学校ものという意味では5年3組魔法組だな」
「おいおい」
「で、戦隊とライダーが戦う映画って結局、発想はマジンガー対ゲッターなんだよね」
「じゃあ、見なくていいんだな?」
「やだ! 見たい!」
「ぎゃふん」
追記 §
「特別寄稿の田中むねよしさんだけ誰か分からなかった」
「そうか」
「でも分かった。赤羽がんこモータースの作者だった。1冊読んだことがある」
「へー」
「記憶によると、カリ城にあこがれてFIAT500を買った人のエピソードとかあって、けっこうそっちの方面のマニア系かと思ったら、サンダーバード本にも出てくるようなマニアであったか。納得した」
「でも、ぜんぜんヤマトと関係ねえ!」
「ぎゃふん」