「エスカフローネは好きだったので、ヤマト2202は結城さんのキャラでオッケーだ」
「エスカフローネはどこが良かった?」
「いろいろ良かったけどね。音楽も異世界もキャラも良かった」
「で、何が言いたいわけ?」
「主人公の神崎ひとみのどこが良いか分からないとぬかしたオタクがおった。あれがワカランのかよ。オタクの感性って貧困やなあ。好きか嫌いかは別として、1つの正当なスタイルを与えられた主人公ではある。だから、【オレの趣味ではないが好きな人がいるのだろう……ということは分かる】ぐらいが妥当なところだろう。そこまで到達できていない」
「自分の趣味じゃないが、別の誰か達は受容するであろう……という感じ方ができていないわけだね」
「そう。価値観が絶対的なもので、正しいか正しくないかが硬直的に決まると思い込んでいるオタクは意外と多い」
「それが言いたいわけ?」
「そうじゃない。それはこの際どうでもいい話」
「では本題はなんだい?」
「あの時点で結城さんのキャラを受容しない人がいたんだ。今も2202で受容しない人がいて当然かも知れない」
「分かった。つまり、エスカフローネで【神崎ひとみが分からない】という意見と、ヤマト2202で【なんだ結城キャラか。がっかりだ】という意見は同じに見えるわけだね」
「そう。歴史は繰り返しているというか、結局同じようなものを見る羽目になって自分の生きている意義とは何か悩むことになった」
「オタクとは同じ時間を永遠に生きている気になっている勘違い野郎の別名じゃないの?」
「それを言ったらおしまいだよ」
オマケ §
「好き嫌いは理屈ではなく、何が好きで何が嫌いであってもいい」
「【ジムの男】の理論だね」
「そう。どれほど多くの人が驚こうと、MSはジムが好きという男もいる」
「何が好きでも何が嫌いでも、そういう人はいるわけだね」
「そうだ。だから、神崎ひとみや結城ヤマトキャラが嫌いな人はいてもおかしくないよ。アクの強さもあるわけだし」
「でも、同じような意味で好きな人もいるから全否定すると話がおかしくなるわけだね」
「好き嫌いとはそういうものなのだ」