「はたと頭を支配した命題」
「それはなんだい?」
- もしアナライザーがスカートをめくっていたら、宇宙戦艦ヤマトが跡形も無いぐらい改変させていても許せるだろうか?
「君にとって宇宙戦艦ヤマトの最重要ポイントはアナライザーだってことだね」
「そうだな」
「では、沖田がヤンモドキで、デスラーがラインハルトモドキでも許せるか?」
「アナライザーがスカートをめくっていれば許せる気がしてきた」
「では宇宙艦が銀英伝っぽくても?」
「まあ、ヒステリックに拒絶するまでもないと思えてきた」
「じゃあ、森雪が綾波レイモドキでもいい?」
「いや待て。そこはひっかる」
「なぜ沖田は変わっても許せるのに森雪は許せない?」
「森雪が森雪であってこそスカートめくりが完結するから……かな?」
「なるほど。スカートめくりは一人ではできないわけだね」
「結局、スカートをめくるアナライザーとめくられる森雪、後ろで酒を飲んでいる佐渡先生の3人セットが重要かな。個人的には」
「あとはどこまで変化しても許せると」
「帆船で宇宙に乗り出しても、宇宙空母と言いながら潜水艦ものになっても許せると思うよ」
「じゃ、巨大ロボットを出したら……」
「あ、それはまた別件で絶対許容できないだろうね」
「心が狭すぎるんじゃない?」
「巨大ロボットアニメはもう食べ過ぎて腹に入らない。これは量の問題だよ。既にアニメ業界はさして意味の無い巨大ロボットを作りすぎた。もう食えないよ」
「なるほど。巨大ロボットよりスカートめくりを、か」