「久々の【歴史資料館巡り】の延長戦だ」
「どこに行ったの?」
「海老名市立郷土資料館である」
「海老名って東京だっけ?」
「神奈川である」
「なぜ行ったの?」
「実は、TOHOシネマズ海老名に用事があったのだが、地図を見てそこからすぐ近くに海老名市立郷土資料館と相模国分寺跡を発見してしまったのだ」
「国分寺? 中央線じゃないの?」
「それは武蔵国の国分寺だ。こっちは相模国。国が違う」
「相模国分寺跡を見た感想は?」
「七重の塔の基礎が残っていて圧巻だ」
「郷土資料館はどうだった?」
「うん。国分寺関係を除くと置いてあるものは、他と大きく違うわけではない。そこはもの凄く凄いわけではない。まあ、日本語タイプライターとか手回し式計算機もあったのは立派だけどね」
「それで?」
「でも1つ気づいたんだよ。国分寺跡が史跡指定されたのは大正10年。地元の人たちや地元の学校の校長などが尽力した。要するに、トップダウンではなくボトムアップ。大正デモクラシーの流れの1つと思って良いのではないか。やはり大正中期で時代が変化していると思う」
「なるほど」
「それから、興味深いのは東京の府中との対比だ。どちらにも国分寺がある」
「なるほど」
「どちらも内陸部に存在するのが興味深い。海沿いではないんだ」
「海運を考えると海沿いの方が自然だね」
「国分寺の研究は他の地方の国分寺との比較で成立するものかもしれない」
オマケ §
「一つ気づいた」
「なんだい?」
「ここは土器より瓦(の破片)が多かったかも!」