「なるほど! 分かった!」
「何が分かったの?」
「ここからがUQ HOLDERの最終章でネギま!も含めた決着がここで付く」
「なぜ分かったの?」
「うん。あと9回で終わると赤松健さん本人がTwitterで宣言していることもあるが、それ以上に作品そのものが【終わりの始まり】を語っているのだよ」
「どいうこと?」
「全ての作品がそうというわけではないが、終わる時に最初に戻るのが物語のセオリーだ」
「最初に戻るってどういうこと?」
「戻り方はいろいろあるが、最初のテーマに回帰して終わるのが一つの型だ。たとえば機動戦士ガンダムだと最初にアムロはシャアと対決して最後にシャアと対決して終わる」
「それで。具体的にどこが最初なの?」
「今回の最初のページは、実はUQ Holder 第1巻の最初のコマとほとんど同じなのだ。違いを探す方が早いぐらいそっくりなのだ。これはついに決着を付けるという意思表示だろう」
「このエヴァの変なポーズも第1巻の最初のコマと同じなのか?」
「そう。相違点だけ簡単に列挙すると以下のようになる」
- カラーがモノクロになっている
- 服装が違う
- 700年が七百年に表記が変わっている
- 左上のロゴがより新しい。同人マークが付いている
- 単行本発売予告が書かれている
「あとは同じ?」
「床の模様から椅子の形状まで何もかも同じ。エヴァンジェリンのポーズや表情まで同じ。台詞も上記の点を除けば同じ。700年と七百年は同じだと思えば完全に同じ」
「なるほど。それは壮絶だね」
「これは本気だよ」
「ところでさ。どうして、ネギま!も含めた決着と思ったんだい?」
「実はネギま!の最初に回帰したとも言える内容なんだよ。ネギ先生は子供で、みんな女子中学生で騒いでいる」
「虚構だけどな」
「虚構を通じてネギま!という物語の原点にまで戻っていると言えるわけだ。まあ実体として戻るわけには行かないからな。物語の成り行き上」
「回想で戻るわけには行かないの?」
「これは回想だよ。もっとも楽しかった時代の回想」
「最も楽しかった頃を思い出して最後の決戦に入るわけだね」
「そうだ。クウネルさんもラカンさんもいる最終決戦に入ることになる。UQ HOLDERの規格外の不死者達は、規格外のクウネルやラカンと戦うと何が起こるのか」
「どうなると思う?」
「何か意外な仕掛けが用意してあると思うよ。たぶん1巻ぐらいから」
「それは気が長い」
「気が長いと言えば、先月号を読んでからジェイコブズ・ラダーという映画を2本見たぞ」
「なぜ2本」
「リメイク版もあるから!」
「えー」
「しかし、ジェイコブズ・ラダーという映画がこういう内容だとすると、UQ HOLDERも最終的にどこに流れ着くか分からないな」
「どんな内容だよ」
「現実が現実じゃないのさ。ああそうか、今回の内容そのものか。現実が現実ではない」
オマケ §
「ちなみに、いちばん重要な話をする」
「なんだい?」
「ネギがエヴァに渡す缶コーヒーは名前がよく見えないが見える部分だけ拾い集めて読むとMAGI COFFEE マギコーヒー ミルク入りになる」
「ネギでもナギでもなくマギ?」
「ネギ先生が目指したものはマギステル・マギだから、ここにマギという言葉が出てくることは奇異ではない。奇異ではないが、はたしてなぜ今更マギなのか。どうして缶コーヒーの名前として出てくるのか。フシギだね」
第1話 §
「UQの第1巻の第1話を成り行きでちょっと読んだけど面白いよね。良くできてる」
「だから読み続けたわけだね」