京帝たより100号記念縮刷版を入手しました。
奇跡のゲットです。
【京帝たより】とは京王帝都電鉄の社内報で、終戦後大東急が解体されて京王帝都が成立した後に発行が開始されています。社内報なので、業務全般の詳細と社員のレクレーションの情報が細かく書かれれています。三両編成化の進捗や、多摩川橋梁の複線化の予定などの記事があります。しかし、社内報ゆえに見る方法がほとんどありません。国会図書館にもありません。一般販売される出版物ではないからです。希に、ヤフオクなどで入手できる場合もありますが、本当にレアです。
その中で例外的なのは【京帝たより100号記念縮刷版】です。これは28年8月~36年9月までの100号をまとめた縮刷版です。これは面倒ですが確実に見る手段があります。ただし、これも非売品で一般販売される出版物ではないので、国会図書館にもありません。しかし、少なくとも調布市、多摩市、日野市、府中市の図書館にはあるようです。自分は前に調布市の図書館まで行って見てきました。
つまり、戦後京王帝都史を調べている人には必須と言って良いほどの情報の宝庫でありががら、閲覧難易度、入手難易度ともにかなり高い本になっていました。
ヤフオクでチェックしていてもまあほぼ出てきません。
しかし、ある日これが出てきました。
欲しいに決まっています。
ところが、競り合いが発生しました。これを狙っているマニアか研究者が数名います。とはいえ、予算にも限界はあるので、悩みました。ともかく、他で入手できる見込みがない本でかつ手元にあればいくらでも情報を拾えるので、X円(金額は秘す)までなら出すと決めて終了間際に入札!
更に応札してくる相手もいましたが、こちらの金額には勝てず、他の人も深追いはして来なかったので、そのまま逃げ切って落札! 覚悟した金額の半分以下であっさり手に入りました。
なんと入手は絶望視していた【京帝たより100号記念縮刷版】を手に入れることができてしまいました。
今の京王の姿が成立する基礎を作った時期の情報が詰まりに詰まった宝物が自分の手の中にあります。これはビックリですよ。
ネタの宝庫というのは誇張でも何でもなくて、500ページ以上ある6ページ目で早くも【追分操車場】というキーワードを拾えました。その件は別途書きます。