2006年09月11日
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古川さんが紹介する1977年にマイクロソフトが出したKIM-1用BASICの使用許諾書

Written By: 川俣 晶連絡先

 古川享さんがまたブログで強烈なものを紹介しています。

 1977年にマイクロソフトが出したKIM-1用のBASICの使用許諾の書類です。

 昔のパソコンといえばMSXぐらいで止まってしまうのが「年季の入った通」の平均的なところで、度を超えた古狸でもせいぜいApple-][ぐらいまで。しかし、それ以前の世界というものも実際にはあります。そういう時代の書類ですね。

 これを見ると、今時の「悪の帝国マイクロソフト」だとか「世界征服を企む邪悪なビル・ゲーツ」といった子供の妄想としか言えないイメージと全く合致しない世界が見えて面白いですね。

 それはさておき……。

私はアルバカーキ時代のマイクロソフトに訪問したことは無いのだけれど、ビルゲイツの記憶によればアルバカーキに訪問した日本人は、アスキーの西和彦さん、ソード・コンピュータ・システムの佐藤さん、NECの渡辺和也さん、ロジックシステムズの石田芳さんだそうなので、それらの方々にヒヤリングからスタートしてマイクロソフトの歴史本でも書き始めるべきかなぁ、と思うのでした。

 ぜひ歴史の本を書いてください。

 特に今は、それが必要とされていると思います。

 「永遠不変の真理があって、過去の経緯など関係なく、正しいものは正しい」という時間感覚の無い主張が幅を利かせた時代がようやく終わろうとしている……という印象があるのですが(参考ページ)、再び流れ始めた時間感覚に対して、的確な情報を提供することはとても重要だと思います。

 (私も書くことに興味はありますが、お金にならないので実行できません。残念……)

歴史を見る視線とは §

 それはさておき、一人の歴史ミーハーから以下の部分に一言。

でも、一番大きな問題は、昨日のことを思い出すよりも、明日起きそうなワクワクすることの方に時間を割きたい私としては、過去を振り返っている時間がなーいっ、てことなんですが...でも段々記憶が薄らいでくるので今のうちになんとかしなくちゃねぇ、とも思うのでありました。

 教科書、あるいは通俗娯楽としての歴史は、明らかに「明日」よりも面白くありません。

 しかし、歴史研究の領域に足を踏み入れると、当たり前だと思っていた過去の常識が次々とぶち壊されていくようなエキサイティングな体験ができます。

 実は過去とはほとんどが未知であって、それを探求する行為は知的冒険そのものです。しかもフィクションではありません。実在したことは間違いないのに分からないことだらけ……という矛盾した状況が面白いわけです。

 そして過去を知ることは、より的確に現在を知ることにつながります。そして、過去と現在をつないだ延長線上に未来があります。過去に興味を持つことによって得られる直接的な効能は、未来を見る視線ベクトルがより的確になることだと感じています。

余談・KIM-1はいいよ~ §

 上記記事に基板の写真が掲載されているKIM-1。

 ほとんど使ったことはありませんが、とても印象に残る魅力あるマシンですね!

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