この話はもう終わりだったと思いましたが、ちょっとだけ続きます。
苦悩あるところに物語があり
物語あるところに意志がある
・・そして意志がある物には魂が宿る
これは一種の「構造論」であり、通常は表出しない構造です。
しかし、ゴーショーグンの以下の状況では表出しています。
- 悪の組織ドクーガは巨大ロボット・ゴーショーグンに負けていた
- ゴーショーグンの必殺技であるゴー・フラッシャー・スペシャルをターンフラッシャーで反射することで封じ、更に敵自身の必殺武器で敵を倒そうと思った
- ゴーショーグンは自身の必殺技を浴びてしまった
- しかし、なぜか壊れない
- その上、操縦者が何もしていないのに、勝手にゴーショーグンが動き出して敵を倒してしまった
- ゴー・フラッシャー・スペシャルとは実は破壊兵器ではなく、メカに意思を持たせる光線だったのだ。悪のメカが浴びると自爆してしまうが、正義のメカが浴びると悪を倒してしまうのだった
これは以下のようにまとめられます。
- ゴーショーグンに負けることで苦悩があった
- その苦悩がターンフラッシャーで逆転するという物語を産み出した
- しかし、その物語はゴーショーグンに意思を持たせた
- 意思を持ったゴーショーグンには魂が宿る(かのように見えて行動する)
余談 §
ところで「敵自身の必殺武器で敵を倒そうと思った」というのはネギのラカン戦を連想させますね。
余談2 §
同じような方法論でイデオンを解釈してみせる、というのもありかもね。