「柴崎に何回も行っているので、ドリトル先生柴崎行きという言葉が思い浮かんだ」
「なぜドリトル先生?」
「行きの枕詞みたいなもんだ」
「へぇ」
「でも、さすがにドリトル先生、柴崎には行かないな」
「そうだね」
「でもドリトル先生東京行きならあり得るかもしれない」
「どんな感じ?」
「スタビンズ君。私は東京に行こうと思うのだ」
「それは無茶です」
「確かに陸軍の双発爆撃機を空母に搭載して発艦させるのは非常識だ。動物と会話するぐらい、荒唐無稽に思えるかもしれない。でも、東京に何としても爆弾を1つでも落として士気を鼓舞しなければならない」
「でも、もし発艦できなかったら……」
「大丈夫だ。最初に私が飛んで見せよう」
「先生、危険ですからやめてください!」
「と思ったけど機体が勿体ないから発艦させないで目的地で先頭に立とう」
「仮に東京に行けたとしても、日本人は危険です。あいつらファシストの野獣ですよ」
「ははは。大丈夫だ。動物語なら得意だよ」
「それのどこがドリトル先生やねん」
「頑張れドリトル先生。実は日本で鬼畜米英と会話できる動物語のスペシャリストは大歓迎かもしれないぞ。次回、ドリトル先生東京に行く、次々回、ドリトル先生東京からの帰還にこうご期待 (大嘘)」