世の中には、2種類のゲームがあると言えます。1つは、模倣する対象をいかに「リアル」に「再現」するかとで勝負するゲーム。もう1つは、プレイヤーが対象の中にいるかのような爽快な「気分」を「生み出す」ことで勝負するゲーム。
 リアルすぎるゲームは、当然、実際にそれを行うのと同質の困難を伴って、素人の遊びからは遠ざかっていきます。
 それゆえに、素人である私が望むものは後者のゲームであると断言しましょう。
 ACE COMBATシリーズが好きなのは、それがまさに後者のゲームであるためです。たとえば、1機の戦闘機に数十発のミサイルを積んで撃ちまくるなど、とてもリアルとは言えないものです。しかし、それはゲームの「気分」としては正しいと思います。
 というわけで、なかなかストレスの多いこの人生で、理屈抜きの爽快感を味わうためにACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR(AC5)を購入しました。
前夜祭 ACE COMBAT 04 Shattered Skies §
 以前、ACE COMBATシリーズの何作目かを買った時、前作は確かに飛ばせたのに思い通りに飛ばせなかった経験がありました。そこで、リハビリのため、AC5発売日の前夜に前作ACE COMBAT 04 Shattered Skiesを出してきました。
 以前やりこんだセーブデータをロードしてリハビリ開始。
 以前のプレイ記録はオータム日記NEXTに書かれていましたが、オータムマガジンにも転記しました。
 というわけで、最も低い難度を選び、機体は隠し機体のX-02を選ぶという超ぬるい状態でプレイ開始。実に爽快。△ボタンの操作だけ説明書を見て確認した他はすぐに慣れてプレイ可能でした。結果的に、ロケット打ち上げのミッションクリアまで、一気にやってしまいました。
 やはり3次元空間で、直感的ではない操作を通じて思い通りに戦闘機を飛ばすのは爽快です。大きな広がりと、自由な感じがありますね。
やって来たACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR(AC5) §
 というわけで、AC5です。
 いろいろな用事があってなかなか封が切れませんでしたが、用事を残しながら封を切って開始。
 オープニングのムービーがそれだけでドラマという感じでやる気をかき立てられます。
 そして、プレイ開始。
 やはり飛ぶことは爽快です。
 いきなり、「ブービー」と名付けられてしまいましたが。いくつかミッションをこなすうちに隊長になってしまったので、それも良い味ですね。
 それにしても、ひよっこが、数回実戦をくぐり抜けただけでひよっこどもを引き連れて飛ぶベテランになってしまうとは。もう1つ、新しい指揮官として来たパイロットが、空襲中に強引に着陸しようとして落とされてしまうシーンも良いですね。混乱した戦場ではありがちな展開です。そして、そんな理由でひよっこばかりの編隊で飛び続けることになるとは。ゲームとしてのリアリティは低くても、こういう状況にはリアリティがありますね。
すぐ弾切れ §
 AC5はすぐ弾切れになりますね。
 やむを得ず戦闘エリア外に出て補給しようとしたらミッション失敗になってしまった…… (汗。
 AC04とは違うことがこれで良く分かりました。
 しかし、ミサイルや爆弾が尽きても、僚機がいるのでそれで失敗にならない可能性があるわけです。ともかく、僚機も上手く使って武器が尽きないように気をつけろということですね。
僚機への指示 §
 僚機への指示は、「俺に任せろ」が最善かと思ったらそうでもないですね。
 それをやると弾切れになります。やはり状況に応じて、こまめに切り替える必要がありそうです。
 操作性という点では、十字ボタンだけで上手く操作できるようにできていて好感です。
通信への返答 §
 実はAC5で最も困難なのは通信への返答でした。
 何が困難かといって、返答が求められているということを見落とすケースが多いということです。激しい空戦中に言われてもねぇ。
 しかし、それも面白いゲーム性と言えます。
とりあえず、宇宙機打ち上げミッションまで §
 とりあえず、宇宙機打ち上げミッションまでクリア。しかし、このミッションが難物でした。
 次々と戦車が降下してくるし、後半戦のミサイルもなかなか落とせないし。
護衛ミッション §
 AC04では叩くミッションが多かったような気がしますが、ここまでやった範囲で言えば、AC5は守るミッションが多い感じですね。
 特に、AC04で脱出しようとした艦隊を叩いた場所で、AC5では脱出する艦隊を守るミッションがあるのが興味深いです。前夜祭で艦隊をボコボコにした同じ場所で、今度は空母ケストレルを守るとは。もちろん守る方が難度が高いです。
ナガセ §
 2番機のナガセに後ろを守ってもらいながら戦うのも、ちょっと色気があって良いですね。