2006年09月30日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡りtotal 9244 count

多摩川を歩く・京王線 中河原→西武多摩川線 競艇場前

Written By: 川俣 晶連絡先

 キーワードの【歴史資料館巡り】の名前にそぐわない場所に出向くことは珍しくないのですが、一応それは「広い意味での関連」という位置づけがありました。

 しかし、多摩川に沿って歩くと面白い(中河原から和泉多摩川のあたりまで)よ……とさる人から教えられたときはさすがに「うっ」と思いました。廃線跡を歩くのは歴史性がありますが、単に川に沿って歩くだけなら歴史性は希薄です。

 とはいえ、自分が知っている場所から、徒歩で歩くことを考えたこともない別の場所まで歩くというのは興味深い挑戦です。

 そうやって歩くと、場所と場所の関連性が実感として分かるようになるので、パッと世界が広がった感じがするのです。

 というわけで、多摩川のことを考えているうちに、どうしても歩きたくなりました。

計画 §

 歩く範囲は、京王線中河原駅高架下の太い道(国道18号線らしい)を南下して多摩川と交わった地点から、多摩川が小田急と交差している点まで、と決めました。

 1回で歩くのは無理であるし、目的の場所への行き帰りの歩行量もあるので、この区間を3分割しました。大ざっぱに言えば以下の通りです

  • 京王線 中河原→西武多摩川線 競艇場前
  • 西武多摩川線 競艇場前→京王線 京王多摩川
  • 京王線 京王多摩川→小田急 和泉多摩川

 ちなみにこの計画は、意図せずして「いつか乗ってみたいと思いつつ一度も乗る機会がなかった西武多摩川線」に乗れる、という特典付きとなりました。

中河原下車 §

 というわけで、今日は「京王線 中河原→西武多摩川線 競艇場前」です。

 かつて叔父が住んでいた場所の最寄り駅として何回も来たことがあるだけでなく、下河原線廃線跡を歩くために下車したばかりの駅です。

 今回は、そのまま立派な道を南下して多摩川へ。

 まずは、「中河原渡し」の碑に遭遇。結局、歴史に絡んだ内容になっていますね。

中河原渡し

 ここには、橋が出来る前に、川を渡すのにいくら掛かったかも書いてありました。

川に沿って歩く §

 ここはもう完全にサイクリング・ロードですね。

 スポーツタイプの自転車がびゅんびゅん走っています。

 歩行者は邪魔者のような感じです。折りたためる自転車を持ち込んで走ると気持ちよいかも。

 河原では、ラグビーの練習らしいことをやっていました。

下河原駅跡? §

下河原駅跡?

 場所的に、このあたりが下河原線の終点、下河原駅(貨物駅)の跡地ではないかな……と感じます。

是政橋 §

 そのあと、ひたすら歩きます。

 武蔵野線と南武線の鉄道橋の下をくぐり、是政橋へ。

是政橋

 この橋の脇には、古い橋の橋桁などの遺構が残っていて興味深い眺めでした。更に、かつて河原から上がるために使われたと思われるスロープが部分的に残っていました。

スロープの遺構

 今では何の役にも立たない遺構が歴然と残る光景は面白いですね。

 また、「是政渡し」の碑もありました。

是政渡し

 ここは既に西武多摩川線の是政駅近くです。

西武多摩川線 競艇場前へ §

 あとはもう西武多摩川線 競艇場前に最も接近するまで川に沿って歩き、そこから住宅地を抜けて競艇場前駅を目指すだけ。

 自動改札が存在せず、パスネットも使えない現実に衝撃を受けながら、西武多摩川線に乗車。白糸台で下車し、武蔵野台まで歩いて京王線に乗って帰ってきました。

感想 §

 多摩川は大きな川であるため、距離感が狂います。相当な距離を歩いているのに、対岸に見える大きな施設が同じように見え続けたりします。

 しかし、歩いて気持ちのよう場所であるのは確かです。

Facebook

キーワード【 川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡り
【歴史資料館巡り】の次のコンテンツ
2006年
10月
09日
多摩川を歩く・西武多摩川線 競艇場前→京王線 京王多摩川
3days 0 count
total 6352 count
【歴史資料館巡り】の前のコンテンツ
2006年
09月
16日
国鉄下河原線廃線跡・下河原駅の先の引き込み線から東京競馬場前駅への分岐点まで歩く
3days 0 count
total 6968 count

このサイト内の関連コンテンツ リスト

2006年
10月
09日
多摩川を歩く・西武多摩川線 競艇場前→京王線 京王多摩川
3days 0 count
total 6352 count
2006年
10月
14日
多摩川を歩く・京王線 京王多摩川→小田急 和泉多摩川
3days 0 count
total 8021 count

このコンテンツを書いた川俣 晶へメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、川俣 晶に対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実に川俣 晶へメッセージを伝達するものではなく、また、確実に川俣 晶よりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

https://mag.autumn.org/tb.aspx/20060930171959
サイトの表紙【歴史資料館巡り】の表紙【歴史資料館巡り】のコンテンツ全リスト 【歴史資料館巡り】の入手全リスト 【歴史資料館巡り】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: 川俣 晶連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.