実はかなり前に調べた話題ですが、長い間宙ぶらりんになっていました。
2008年2月頃、「加瀬竜哉.com no river, no life」というサイトの存在を知りました。このサイトについてはいずれ言及したいと思います。その際、暗渠が川に合流する部分には出口があるという指摘を読んで、「なるほど」と目から鱗が落ちました。
その後で、暗渠化された玉川上水下高井戸村分水が神田川に合流する箇所には出口があるかもしれないと思い、確認に行きました。
その結果……、まさに出口らしい穴を発見することができました。
この位置を以下の地図で示します。
事前の予測では、都立大塚ろう学校分教室の東側の不自然な境界ラインが玉川上水下高井戸村分水の跡地であり、それと神田川と接する部分に出口があるだろうかと考えていました。ちなみに、この推測は1948年の航空写真では事実らしいことを確認しています。水路らしいものが、この不自然な境界線を流れています。しかし、実際に出口があったのは、このB点ではなくA点でした。つまり、暗渠化された時点、あるいはそれ以前のいずれかの時点(都立大塚ろう学校分教室=旧杉並ろう学校建設時点?)で、流路が変更されている可能性が考えられます。
ちなみに、1948年の航空写真で見ると明らかにこれは農業用水に見えます(本当にそうかは別として)。そして、農業用水は割と頻繁に流路が変わっているので、そのあたりとの関係もあり得るかもしれません。それから、神田川も流路を改修されているので、そのあたりとも関係があるかもしれません。
音がする §
実は、この穴の中から、なにやら水が流れるような音が聞こえてきます。この穴の奥に流れている暗渠があるのでしょうか。仮にあるとすれば、その流れは神田川には注いでいません。(注いでいれば水が流れ出ているはず)
それとも下水に繋がっているのでしょうか?
いずれにしても、このあたりの地下水路網がどうなっているか良く分からないので、何とも言えません。
少なくとも、入り口も出口も一定していない分水である可能性は高そうです。(これはややこしいぞ!)