あまりに暇がないので忘れないうちにアイデアだけメモります。
教えて君 §
世の中には「教えて君」なる人達が存在し、メーリングリストに何でも教えてもらおうとします。マニュアルに書いてあったり、検索エンジンで第1候補に出てくるような情報も教えてもらおうとします。
検索エンジンを使う者 §
検索エンジンの使い方を知っていると、自力で様々な情報を調べることができ、他人から見て迷惑な存在ではありません。
しかし、単に分かることをすぐ質問しないから迷惑ではない、と考えて終わりにして良いのでしょうか。
検索エンジン教えて君 §
検索エンジンを使うと様々な情報にアクセスできます。たとえば、プログラミング中にどう書いて良いか分からない時に、検索エンジンでサンプルソースが見付かることも多いと思います。実際、私自身もそうやって参考情報を探すことがあります。
しかし、あらゆる情報を何もかも検索エンジンから手に入れようとすると、これはまた別です。マニュアルや入門に書いてあることまで、すべて検索エンジン経由で手に入れようと思っても、ある程度は可能でしょう。しかし、これは人間に質問しないだけで、検索エンジンに教えて教えてと言っているのに等しいので、これは「検索エンジン教えて君」というような存在ではないかと思います。
「検索エンジン教えて君」の想定される問題 §
入門書や正規のマニュアルを読破することは、1つの体系として知識が統括されることになります。たとえ知らないことや、忘れたことがあっても、体系の中の位置づけさえ把握できれば、容易に情報に辿り着くことができ、またそれらの情報を正しく使うことができます。
これに対して、検索エンジン教えて君は、目の前で必要とされている個別の情報だけを随時検索して入手することになります。このような方法では、個別の情報の集積ができるだけで、体系的な知識は身に付きません。体系的な知識が欠けていると言うことは、知らないこと、忘れたことについての情報のありかを、容易に予測できないことを意味します。また、個別の情報がどこで使うことを想定したものであるか、把握しにくくなります。
このような状況から、検索エンジン教えて君は、正規の学習手順を取った者と比較して、以下のような特徴を持つことが推測されます。
- 学習速度が上がらない。通常は全体像が見えることで理解速度が上がるが、検索エンジン教えて君は全て同じ手順で検索して情報を得るので、学習速度が上がらない
- 情報の誤用が増える。全体像が見えないまま情報を使うと、不適切な使い方をしても気付きにくい
もちろんこれは §
もちろんこれは、これまでにいろいろ考えたことと深く関係があります。