さすがに4月の単行本書き下ろしはきつかった~。
こんな無理は、年に1回きりにしよう……。
しかし、身体を動かす時間を削って仕事をしたので、身体はあまり調子が良くありません。
休ませてもあまり改善しないので、それじゃ動かしてみようかと思いました。
そこで、たまたま羽村の歴史資料館で買った「玉川上水散歩マップ」という小冊子を見たところ、JR三鷹駅から玉川上水の縁を歩き、暗渠に入る浅間橋まで行って、井の頭線富士見ヶ丘駅に至る経路が5kmだという記述に出会いました。
「これだ!」と思って歩くことに。
更に、この経路上に前から気になっていた三鷹市 山本有三記念館があることが分かり、そこにも寄ることにしました。
三鷹下車 §
滅多に降りたことがない三鷹で下車。
うっかり、いつものクセで、吉祥寺から中央線に乗ってしまいましたが、三鷹なら総武線ホームの方に行けば良かった……。
さて、実は三鷹駅は、玉川上水の真上にあります。
ちゃんと調べるまで知らなかった~。
だから、駅の目の前からいきなり川(上水)が姿を見せるわけですね。

というわけで、これに沿って歩き始めます。
太宰治入水自殺推定位置とおぼしき場所にある太宰治の説明板などを見ながら歩いていきます。
山本有三記念館 §
なかなか味のある良い建物です。

しかも、入場無料。
玉川上水脇の道に直接面しています。
「再考:連載小説」という特別展をやっていました。
展示された生原稿や作品の抜粋などを見ながら、自分の書く文章についてちょっと思うところがあったり……。
1つ興味深いと思ったのは、新聞連載小説で読者を拡大するために平易な日本語にも興味を持っていたという部分です。戦後の日本語改革にも関わったようです。このあたりは、いずれ調べていくと出会うかもしれないトピックです。
木々生い茂る上水 §
Google Mapsのサテライト画像で見ると、緑の帯しか見えません。それもそのはず、巨木がずらっと並んで水面を隠しているではありませんか。
左右の道は、舗装になったり土になったりしますが、うちの近所の玉川上水縁の昔の姿を彷彿させる箇所もあって、懐かしい感じがありました。
浅間橋到着 §
というわけで、水が暗渠に入る場所に到着。

さて、このあたりは、どうやら道路になるようです。つまり、せっかく水を流している玉川上水を埋めて(暗渠にして)、道路を造るということなのでしょう。
それは無粋だと思うのと同時に、納得した面があります。それは、甲州街道から分岐した首都高4号下の道の存在意義です。環八と交差するところまでは、まあ環八とのショートカットという意味があるかもしれませんが、その先が良く分かりませんでした。しかし、この予定道路がまさに「その先」に接続することになります。つまり、昔からこういう道路を造ろうと思っていたわけですね。
裏切られた歩数 §
5kmなら、10000歩か5000歩かといえば、5000歩に近いだろう……と思っていました。
しかし、帰り着いて万歩計を見ると14619という数字になっていました。
おいおい! 聞いてないぞ!
予想外に身体を酷使することになっていました。
なまった身体で、よく歩いた! 褒めてやるぞ、自分の足!