過去に以下のようなものを書いています。
つまり、とっくの昔に永泉寺という寺は無くなったのに、無くなったずっと後に『永泉寺坂児童遊園』や『永泉寺緑地』という施設が作られる不思議です。
しかし、杉並区の通称地名を書いた書籍でヒントになるような話を見つけました。
ちなみに引用元の書籍名はメモするの忘れました。まさか、こんな成り行きになるとは思わなかったので。杉並区発行の歴史関連の冊子で、杉並の古い通称地名に関するものだったと思います。あまりに、うかつ! (反省)
えいせんじぼろいち 永泉寺ぼろ市 永福一-六-一五
○昭和一七年ごろまで使用した。
○江戸時代に永福寺の末寺に永泉寺があり、その玉石薬師の毎月の縁日(八日)のことをぼろ市と通称した。明治四二年永泉寺は永昌寺に合併したが、市は有名だったのでそのまま永泉寺ぼろ市の名で地名となっていた。
ここで注目すべき点は「地名となっていた」という部分です。
「永泉寺」は寺の名前だとばかり思って首をひねっていましたが、「寺の名前が無くなった後も使われていた通称地名だった」とすれば、話は変わってきます。
通称地名を冠した児童遊園、緑地はありでしょう。
残った問題 §
『永泉寺坂児童遊園』は、現在の道路で言うと「永泉寺」の脇の坂道に面してはいません。しかし、この坂道は昭和初期だったかに付け替えを行っているはずです。それ以前の旧道路との位置関係を調べる価値があるかもしれません。
余談 §
実はもう1つ、『永泉寺坂児童遊園』の正面に三叉路のように見えながら単なる一本道という奇妙な角があるのです。
それも込みで、謎が解ける……といいなぁ (汗。