「というわけで、ゲットしたぜ。ヤマトことば」
「早いね」
「おいらも、こんな早いとは思わなかった」
「予想もしなかった?」
「本屋でやろうとしたのは、実はBAKUMAN10巻を買うことだけなんだよ」
「ヤマト買いに行った訳じゃないんだ?」
「うん。4日だからジャンプのコミックスの新刊が出ていると思って買いに行ったのだ。それだけなのだ」
「なのに、どうして?」
「まず、啓文堂書店のシステムを説明しよう」
「システム? 何か普通の本屋と違うの?」
「うん。啓文堂というのは、京王沿線を中心にしたチェーン店だ。だから、けっこうあちこちにある」
「それで?」
「だから、注文した本がチェーン店にあると数日というオーダーで届くのだが、無い場合は数週間というオーダーになる可能性がある」
「桁が違うね」
「だからさ。おいらの意向は、見込みを聞きたかったのだ。どれぐらいの時間が掛かりそうか」
「それで?」
「でも、現物が既にあった」
「そのまま引き取って買ってきた訳ね」
「うむ。そうなのだ」
「連絡はなかったの?」
「あったらしいが、行き違いだったようだ」
ヤマトことば・半端じゃねえ §
「それで、ヤマトことばってどう?」
「まだ全部読んでないけど、半端じゃない」
「というと?」
「ネタの採用率が実は第1シリーズから完結編までほぼ均等」
「へぇ。第1シリーズ原理主義者には厳しい本だね」
「だからさ、逆に言えば書いた奴は本物だよ。本物のヤマトファン」
「世の中には、ヤマトの悪口を言うよりも価値あることがあるって分かってるということだね」
「そもそもさ。ヤマトIIIの名台詞なんて、おいらも覚えてないよ。そんな台詞があったのかと素直に感心しちゃうよ」
「なるほど」
「ヤマト2のアンドロメダもけっこう出てくしね」
「2の、か。じゃあ、買って良かったの?」
「うん。久々に本気のヤマト成分が補給できた感じだな」
「そこまで言うか」
「予想の150%ぐらいの中身だな」
「あとでゆっくり読む?」
「うん、読むぞ」
オマケ §
「こういう本を出すならライターとしてなぜおいらを呼ばないのだ、と思うけどさ」
「うん」
「でも、アニメ雑誌とかに書いたこと無いし、ムックも編集したことないし、実績皆無だから依頼されるわけないよな」
「ははは」
「でも、今度コンピレーションアルバム宇宙戦艦ヤマトを作るなら声を掛けてくれよな。ACIDレベルだけどさ。ショックカノンの発射音とか、波動砲の音とか取り込んで1曲作ってやるぜ!」
「ってか、それも実績なんて無いだろ?」
「まあな」
「でもACIDねえ」
「持ってるのはもうバージョン古いけどね」
「さすがに最近はご無沙汰だしね」
「音楽をやろうってセンスはさ。ドラゴンボールヒット曲集8 1/2スペシャルにルーツがあるわけなんだが、その更に原点にあるのが不滅の宇宙戦艦ヤマト ディスコアレンジだからな。なので、ヤマトを踊れるノリノリの音楽にするのは原点中の原点なんだよね」
「それも無茶苦茶な話だね」
「だいたい、本気で踊れるアレンジってあまり多くないんだよ。ダンス系の企画アルバムはそこそこあるけど、他にはZ戦士とヤマトぐらい? あとトラチョコがパラパラで、名探偵コナンも一度踊るOPがあったね」
「あ、あれもあるぞ」
「なに?」
「踊るポンポコリン」
「なんか違う……」
オマケ2 §
「エッチネタ系は無いようだ」
「それは金言系というより、金玉系だからな」
「そう思ってなめていた」
「うん」
「でもさ。パンツ1枚で艦内一周はあった」
「ははは。まさに金玉系」
「森雪系のエッチネタと違って、金玉付いてる北野/坂本君だからな」