明日までと時間切れの迫った千代田区立四番町歴史民俗資料館の徳川御三家江戸屋敷発掘物語展 吉宗も暮らした紀伊家上屋敷と新宿歴史博物館の徳川御三家 江戸屋敷発掘物語「尾張家への誘(いざな)い」へ行ってきました。
これらは、以前行った文京ふるさと歴史館特別展・徳川御三家江戸屋敷 発掘物語 水戸黄門邸を探ると合わせて、3つの区の施設が合同で行う「徳川御三家江戸屋敷発掘物語展」という大きなイベントを構成します。
千代田区立四番町歴史民俗資料館 §

ここは、三番町のMSKK(弥生館)に社員として通っていた時代、すぐ目の前の東郷公園を毎日通っていたにもかかわらず、存在に気付くことが一度もなかったという因縁の場所です。
これで2回目の訪問になります。
図書館の一部に併設されたつつましい施設で、なんと入場は無料でした。
ちなみに、特設展になると常設展の展示物は場所を明け渡さねばならないのかもしれません。前回来たときも、常設展をちゃんと見ていないかも。
徳川御三家江戸屋敷発掘物語展 吉宗も暮らした紀伊家上屋敷 §
印象に残るのは、赤坂の屋敷の変遷の話題です。ここは明治には仮皇居にもなっているわけですね。現在の迎賓館近くです。
歩いて移動 §
千代田区立四番町歴史民俗資料館から新宿歴史博物館へは徒歩で移動しました。
問題なく歩ける距離です。
新宿歴史博物館 §

ここは、23区の歴史資料館巡りの最初に訪問した思い出深い場所です。訪問回数もかなり多いと言えます。
やはり、小田急NSE車(3100系)の運転台という展示が素晴らしいですね。
徳川御三家 江戸屋敷発掘物語「尾張家への誘(いざな)い」 §
尾張藩下屋敷「戸山荘」の「龍門滝」の発見、という話題が印象に残ります。
早稲田大学の施設建設の際に発見されたものです。
庭園に人工的に作られた滝ですが、せっかく発掘調査しても、早稲田大学のビルの下にまた埋もれてしまうわけですね。
ミステリアスな巨大アンテナ §
新宿歴史博物館からは、初めて都営新宿線で帰るために、違う道を歩きました。
つまり、ミステリアスな巨大アンテナに向かって初めて歩いたということです。
しかし、何と言うことか、道が途中で途切れていました。どこまでも巨大アンテナに向かって歩くという野望はそこで頓挫 (笑。
まあ、ミステリアスと言っても市ヶ谷の防衛庁の施設だと思うので、見なくても何ら構わない者に過ぎませんが。
3区のコントラスト §
3区の合同で行われた企画展ですが、スタンスには差があるように感じされます。
少し、比較してみましょう。
入場料比較 §
文京区300円 (常設展含めた料金)
千代田区0円 (常設展は休止?)
新宿区300円 (常設展とセットなら500円)
図録価格比較 §
文京区800円。
千代田区200円。
新宿区1000円。
中身の印象から言えば、おそらく展示の充実度は値段の差に比例していると感じます。
もっとも熱心で量も多いのが新宿区。一方、もっともあっさり味なのが千代田区です。
しかし、千代田区はつまらないのかといえば、そうではありません。いきなりヨロイカブトを展示して驚かせてくれたり、工夫も凝らしています。
そういう意味で、この3区の差は優劣の差ではなく、スタンスの差と見る方が良いような気がします。