「ネタバレありの小学館ヤマト小説の感想行くぞ」
「ほぼ全部隠されているからね」
飛田と古屋。新しいブラックタイガーの仲間か。
杉山もブラックタイガーの仲間。
「ヤマト戦闘班への参加を許可願います」は、「ヤマト戦闘隊へ参加したし」を彷彿とされる。特に「参加」の文字が連想強い。
ワープ前に必死に帰還させるのは山本ではなく雪
ドリトル先生アフリカ行き、もとい、古代進は営巣行き
みーくんという猫が乗っている。松本ヤマトじゃないのに!
「ヤマトを横にロールさせろ!」まさに、船を傾けて機雷を回避できる行動を彷彿。しかも、なぜ船を傾けて機雷が回避できるかは良く分からないが、ロールさせての回避は一応意味が分かる
「あの日、戦艦『ふゆづき』も撃沈した」戦艦ではなく駆逐艦のはず。そもそも動員された兵力に戦艦は含まれていない。しかも、佐渡先生の台詞だが、彼女が撃沈したら味方殺しだ。著者がミリタリー描写に不慣れなことが分かる。些細な問題だが、ちょっと意味を捉えかねて読むのが止まった
「慌てず急いで正確に」が2回も出てくる。しかも真田と斎藤の絡み
勝手に古代が波動砲を撃って、そのあとで艦長代理に指名
第3艦橋が船体下部に取り付いた小型艦の爆発で消失 (厳密には切り離されたのだが)
イスカンダルからミサイルが飛んできてガミラスのものだと分かる。真田がそういう。
放射能除去装置の話は勝手に付け加えた嘘の話! そんな都合のいい装置はありません。まさに石津嵐版! ヤマトが地球に帰還しないのも、まさに石津嵐版!
イスカンダルに到着したはずなのに、テレザートの奧に進んでテレサに会いに行くんだ!
コスモゼロにアナライザーが乗って古代をアシスト。R2D2みたいな位置づけだ。
山本が被弾して敬礼しながら墜落するんだよ! どこの都市帝国だ! すごくいいぞ。山本愛に溢れているぞ
アナライザー、まさかの大活躍。でも盾になって壊れちゃう
なんと真田と斎藤が残って古代を行かせる。斎藤が守って真田が爆弾を準備して斎藤は死んで真田も爆破! どこの都市帝国だ!
「地球か、何もかもみな懐かしい」という台詞で油断した。このまま地球に帰って終わると思った
「出力低下なれど……、航行に支障なし」どこの都市帝国だ!
古代の退艦命令。1人で突っ込む気だ。って、どこの超巨大戦艦だ!
波動砲発射口は塞がれたまま! そのまま波動砲発射って、どこのアクエリアスだ!
雪は生き残ったけど、古代との子供は息子! 娘のアニメとはまるで互換性のないパラレルワールドだ! なに? 男の娘なら両立する?
「って、これは感想か?」
「気付いたことの箇条書きかもしれない。読みながらページの縁を折ってあった部分からまだ書いていない項目を抜き出しただけだ」
「ははは」
「というわけで、『可能性を本物の希望に変えよう!』」
「へ?」
「ここだな。アニメ版の台詞てんこもりのこの映画にあって、これこそが、実写版ヤマトの実写版ヤマトならではのアイデンティティ的な台詞だと思うぞ。予告編でキムタクも言ってるしね」
「それで、可能性は本物の希望に変わったの?」
「変わったみたいぞ。本当に実写ヤマトは飛び立ちそうだ」
「そうか。もう1回ヤマトを見られるという可能性が、既に本物の希望に変わっているわけか」
オマケ §
「しかし、敵はガミラス、放射能除去装置を取りに行くという小説でまさかこれほどの『さらば』ネタに会えるとは思わなかったぞ。特に山本と徳川」
「泣けるね」
「ここで出てくるはずがない描写、台詞だから、驚きもひとしおだ」
オマケ2 §
「宇宙を漂流していたデスラーは彗星帝国に拾われ、サイボーグ改造手術を受けた」
『もう放射能のない大気でも平気だぞ。平然とヤマトの坊やと会話できちゃう』
「改良型ガミラス人さえいれば、放射能除去装置が稼働しても逃げる必要はないし、ヤマトにも勝てるぞ!」
『これはいい。残ったガミラス兵士にもこの改造を受けさせよう』
「総統、しかし、予算がとても……」
『ええい、ワープが先だ! 売り切れたらどうするのだ!』
「サイボーグ化ガミラス人。題してガミラスボーグ! 一家に一体ガミラスボーグ! 発売記念キャンペーン中! お買い上げはお早めに! 今ならデスラーフィギュア初期バージョン肌色限定版が付いてくるキャンペーン中!」
「大変です総統」
「なんだね。ワープが先だと言ったはずだ」
「いえ。デスラー砲を敵がいない空間に撃ったのはボークだと審判から警告されまして」
「それはガミラスボークだ!」
「オメガ戦線から来たハイデルンが赤い重爆撃機で飛んでます。飛ばない豚はただの豚とか言って」
「それはガミラスポークだ」
「音も立てず、奴の罠が忍び寄ります!」
「それは、ガミラスボーグゲットオンだ」
オマケIII §
「これがボーグの語源みたいだな」
「個が存在しない。ってことか」
「TNG見てないから良く分からないけど。検索したらあたりだった」
「でも、日本のアニメしか見てない連中には難しすぎるネタだね」
「日本の特撮を見てても難しいよ」
「まして萌えアニメしか……」
「空しいからそれ以上言うな」
「ははは。すまん」
「でもさ。やっと見えてきた感じはあるな。復活編はギャラクティカを意識しているが、実写版はTNGを意識して、敵はトロンだ」
「アメリカ特撮ばかりだね」
「それだけスケールが大きいということだ。あるいはそれらが直接競合する敵と認識されているのかもしれない。別に空想でも妄想でもなくね」
「でも、アメリカ特撮の状況を把握してないと分からないよ」
「だから、ヤマトは超高空でトロンと熾烈な戦いを始めるのだろうが、おそらく魂を重力に引かれた者達はそれが理解できないから、地面の上で地上に降りてこないヤマトはおかしいと思うのだろう。でも、商売というのはライバルと戦わないと勝てないからね。トロンを見ようかヤマトを見ようかと悩む客層からは超高空戦を見物するのは当然の前提なんだ。ガンダム00も高空の戦場で先制した。もう戦場が違うんだ」
「ヤマトが理解できず、映画館にも来ない連中のために映画は作られないってことだね」
「そもそも映画館に来なかったら客じゃないんだから当たり前だ」
「うん。あまりにも当たり前すぎる話だ」
「国境線の内側でぬくぬくと過ごすだけなら世界は分からない。でもこの場合世界を感じるのは簡単だ。近所の映画館ですら海外からの侵攻軍を迎え撃つ戦場なんだからね。上映される洋画の数を数えてごらん」
「その戦場で戦う以上、TNGを意識するのは当然の資質ということだね」
「たかが近所の映画館で感じられる戦場だからね。それを意識する客は多いだろうし、作り手も意識して当たり前だろう」
「特別なマニア向けという意味ではないんだね」
「おいらも、スタトレはイマイチ趣味じゃないから見てないだけで意識はしてるぞ。だから見てないだけでTOSもTNGもDS9も意味は知ってる」
「ゲリーアンダーソン特撮派だっけ?」
「スペース1999に続いてスタートレック(TOS)を再放送したことがあったけど、連続して見て圧倒的にスペース1999第1シーズンが面白かったからな。おいらにとっては」
「あと、スターウォーズより未知との遭遇派だっけ?」
「ロードショー公開時は未知との遭遇の方を見た。あとスターウォーズよりギャラクティカ派って言い方もあるけどね」
「じゃあ、復活編はギャラクティカっぽくていいんだね」
「うん。でも、ヤマトがスターウォーズよりギャラクティカに近いことは新たなる旅立ちの頃から薄々感じていたことではある」