「えー。久々にガンダムエース買いました」
「なぜ?」
「カイメモのことぶきつかさインタビュー2ページが単行本からこぼれてこちら載っていると知ったので」
「2ページ目当て?」
「うん」
「ガンダムまんがを読む気は?」
「ナッシング」
「ぎゃふん」
感想 §
「勿体ないからぺらぺら見たけど、いきなり目が死んでいるコミックでげんなりした」
「目が死んでいるて……」
「キャラ描写が記号になっているんだよ。記号として処理されたキャラからは生々しさを感じない。それはつまらん」
「ひ~」
「しかしぺらぺら見ているうちに引かれる絵もあった。クロスボーンガンダム、長谷川裕一」
「なぜ?」
「目が生き生きしていたから」
「そこなのかよ」
「連載の途中で話の筋は良く分からないが、それでも読まされてしまった。本当に良いコミックは連載の途中だろうと読んで魅力があるものだ」
「えー。意味分からなくてもいいのかよ」
「魅力があれば可」
「でも、このキャラはもっと記号的だよ」
「そうだ。感情を描くために記号が使われている。写実的になろうとして記号の集積体になったコミックとは逆行している。しかし、このコミックの方が正解。感情移入できるキャラとは、写実的なキャラでは無く、感情移入できる感情が描かれたキャラだから」
「それで長谷川裕一って誰?」
「良くは知らないが、少なくともジョニー・ライデンのコミックは良かった」
「どんなコミック?」
「ジョニー・ライデンが実はザビ家嫌いの不真面目な奴だった、というコミックだ」
「それがいいのかよ」
「少なくとも生々しい人間だったよ」
オマケの問題 §
「珍しく買ったら要らないオマケが付いていて高かった」
「おいおい」
「ただ、電撃ホビーのガンダム改造パーツのオマケの失敗からは勉強しているようだ」
「どこが?」
「このキット単体でも少なくともZガンダムの胸像になる。RG・Zガンダムを買わない人にも一応のバリューがある」
「一応ね」
「ガンダム専門誌を買う人なら、少なくとも拒絶はされないチョイスだろう」
「確かに。Zガンダム好きじゃ無くても、1つぐらいあってもいいかと思ってもらえるね」
「もっとも自分は思いっきり要らなかったけどな」
「ぎゃふん」
「ちなみに、このキット。顔を作らなければ模型の空中展示ベースになりそうだ」
「えー。説明書通りに造らない気、満々の人が来たよ」
「とりあえず、2ページを読むためにこれだけの金を出したのはかなり酔狂な無駄だと思うので、元は取らないと」