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何をやっても駄目だった気弱なナオトが、誰も握る者がいない舵輪を自ら握り、大空魔竜をピンチから救う。
トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のガイキングの感想。
サブタイトル §
第33話「さよなら純情! ちょい不良ハートに火をつけろ!!」
あらすじ §
「ほむら」は鉄獣に襲撃されます。スティンガーとカイキングだけでは防ぎきれず、「ほむら」は沈みます。
そこに、大空魔竜が助けに来て一同は助かります。
ナオトは、手下を作ろうと画策するピュリアの手下の3人組によって大空魔竜艦内を案内されますが、ナオトはどこに行っても仕事ができない駄目っぷりを示します。
ふたたび鉄獣が大空魔竜を襲いますが、操舵手のロンゴは負傷を隠して操舵しており、倒れてしまいます。
ピンチを見かねたナオトは大空魔竜の舵輪を握ります。すると、ロンゴ以外の他の誰も動かせなかった舵輪が動きました。
ナオトの操舵で大空魔竜はピンチを脱します。
ナオトは、ルルに求められて、大空魔竜の48人目のクルーになります。
感想 §
おおおおお、これは何だ。
まさか、こんな展開があろうとは。
もう完全に旧作ガイキングを乗り越えてしまっただけでなく、48人目のクルーを得て忠臣蔵四十七士の呪縛すらも乗り越えてしまった感がありますね。
ナオトという男の子は、身体能力という意味では何ら見るべきところはありません。しかし、状況を正しく認識し、けして戦いを他人任せにしない強い心があります。その心が炎となって燃えることで、彼は大空魔竜を救うことができます。
それは、ある意味で当然の成り行きとも言えます。過酷な戦いを繰り広げ誰もが疲弊している上に、魔竜が3つに増えて乗員が分散せざるを得ない状況です。(実際、リーはヴェスターヌと別行動を取っている)。そこで、新しい人材を受け入れねばならない隙が大空魔竜の中にできていたのは事実でしょう。その場にいた完全に無所属でフリーのナオトが、その隙間にはまり込むのは、とても自然な成り行きです。
そういえば、「バカの壁」か同じ著者の書籍に、「自分に合った仕事があるはずだ」という考え方を否定し、「仕事とは目の前の穴を塞ぐことだ」と喝破したように記憶します。今回のナオトの行動はまさにそのような考え方を実践したものでしょう。
彼は、大空魔竜艦内の様々な仕事を体験し、自分に合った仕事が存在しないことを痛感させられます。しかし、目の前に誰も握っていない舵輪……つまり穴となった仕事を見た時、それを握ります。そして、誰もがナオトのその行動に期待し、彼を肯定します。彼は、誰からも認知された1つの仕事を得たと言えるわけです。
もちろん、誰でも舵輪を握れば動くというものではない以上、ナオト自身の炎の資質が大空魔竜に合致した……という事情もあるでしょう。しかし、たとえそうであっても、そこに仕事の穴がなければ、ナオトが自分で舵輪を握ることは無かったはずなのです。
今回の一言 §
今、大空魔竜で最も可愛いのはピュリアかな。ルルがしっかり艦長をやっている分だけ、可愛さをピュリアが担当している感じ?